試合後に報道陣から逃げたくなかった…喜田拓也が振り返る川崎フロンターレ戦での痛恨のミス【サッカー、ときどきごはん】公開
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「自分の人生でこれまでに辛かった時期って……うーん、なんだろう。でもないですね。あんまり辛かった思いはないです。
もちろんそのときは……たとえばプロになって1年目なんて1秒も公式戦に出てないですし、その結果だけを見ればプロとして失格と言われればそうなんでしょう。多分辛い期間だと思う選手のほうが多いかもしれません。
けれど今思えばその時期も、すごく楽しかったとさえ言えるぐらいの期間ではあったんですよ。できることを本当に毎日やってたという自負があったし。それにそういう自分を見て偉大な先輩たちが声をかけてくれたり、一緒に練習してくれたり、ご飯に連れて行ってくれたり、いろんな話聞かしてくれたりして、しっかりやっているという実感があったんで。だから辛いとは思わなかったんです。
今年もそうですよね。やっぱり苦しいことは苦しかったし、辛い時間ももちろんありました。けれど、もう一歩先を見れば、というか、大きく考えれば、それすらも幸せと思えたというか。
まずサッカーができていることや、もっと言えば、健康に走れる、歩ける、生きていることが僕にとってはすでに幸せなんで。「生きてなければこの苦しみさえないよな」と考えると、結局はどれも幸せなんじゃないかと思えるんですよ。……」

