「『セリエAダイジェスト』は特別な番組だった…フジテレビを卒業した青嶋達也アナのサッカー史」公開
「J論プレミアム」様に「『セリエAダイジェスト』は特別な番組だった…フジテレビを卒業した青嶋達也アナのサッカー史」が掲載されました。
「8月31日、定年で会社員生活が終わりました。でも、あんまり変わらないです。
担当している番組が、幸いどれも9月以降も続くことになって、引き続き担当させていただいてます。こんなにありがたいことはないです。
というのもあって、変わらないわけではなく実はいろいろ変化はありつつも、あんまり実感がないんです。一つには、57歳のときの「役職離脱」というのがありまして。
それまでは「プレイングマネージャー」でした。スポーツ実況やスポーツ番組に関わるアナウンサーのマネジメント業務にほとんどの重心を置きながら、残りの限られたリソースをやりくりして自分でも実況だったりナレーションをどうにか続けていたんです。
それが「役職離脱」制度のおかげで、それまでフル回転だった仕事を、プレーヤー専念の形に戻れるように整理できました。3年近くかけて退職の準備をしてきたとも言えます。
ただ、自分で自分の墓を掘るみたいな、ちょっとそんな気持ちになったりもして。実は全然そんなことはなかったのですが、最初のうちは「なんだろう、これは」としんどく思ってもいました。でも今は逆に、早い段階から準備をさせてもらった会社や仲間たちに感謝してます。
で、その下地があったから、60歳になりました、会社を離れました、すごーく変わりましたっていうのがなくて済んでいるっていう要素がまず一つ。
それからアナウンサーって、担当番組が変わることって人事異動に近い感覚なんですが、でもそれが変わってない。立場は変わったけれど、番組への向き合い方だったり、視聴者、お客様に対する向き合い方が変わってない。……」